
9月24日から25日にかけて、台湾人観光客を主なターゲットとした体験型観光商品「魚津の紅」のモニターツアーを開催しました。中華圏で吉祥や繁栄の象徴とされる「紅(赤)色」と魚津の特産品を掛け合わせ、地元事業者と連携してリリースに取り組む、プレミアムな体験コンテンツです。

モニターツアーには2人の台湾人インフルエンサーを招き、全国では流通しない希少な「加積(かづみ)りんご」の収穫体験をはじめ、連日、新鮮な魚が水揚げされる魚津港での朝競り見学、寺院で伝統工芸「魚津漆器」に触れる文化体験、魚津の海と山が育む豊かな食材をふんだんに使った豪華グルメなどを満喫しました。どれも、これまでとは一味ちがう、新たな感動体験の提供を目指すものです。
魚津市は2025年10月に新北市板橋区と観光交流に関する覚書(MOU)を締結したほか、2026年には約6年半ぶりとなる定期運航「富山・台北便」(富山高山すし空港―台湾桃園国際空港)の再開、黒部峡谷鉄道の終点・欅平駅から黒部ダムへと至る電源開発の軌跡をめぐる「黒部宇奈月キャニオンルート」が10月2日から一般開放されるなど、富山県全体でインバウンド需要の高まりが期待されています。当社はこの時勢を捉え、タイムリーに対応するため、11月ごろまでには「魚津の紅」の正式リリースを目指します。
なお、本ツアーは、観光庁の「観光需要分散のための地域観光資源のコンテンツ化促進事業」を活用し、魚津市をはじめ、漁業、農業、伝統産業といった各領域の事業者と連携して造成しています。
南限の産地・魚津でしか出会えない幻の『加積りんご』を味わう!四季を通じて五感で味わう果樹園ツアー

24日のツアーでは、「冨居幹生りんご園」で、インフルエンサーのliulifejp小鹿さん(愛称:リュウさん)とtiffanipponさん(愛称:ティファニーさん)、さらに台湾向けWEBメディア「ラーチーゴー!日本」のライターが、特産品「加積りんご」の収穫やテイスティングを行いました。
9月下旬のこの時期は、「秋映え」と「ゴールデンデリシャス」が実りはじめるころ。今回の体験では、まだ出荷前の「秋映え」という品種を味わってもらいました。11月ごろからは主力品種の「ふじ」が最盛期を迎えます。リリース後は、季節ごとの楽しみ方を提案する予定で、春はリンゴの花見、夏は剪定作業などを体験してもらいます。
加積りんごは、1905年の植栽から120年を超えて栽培されている歴史あるりんごです。味と香り、食感の特長などを園主の冨居幹生さんが農園を案内し、直接説明しました。生産者から生の声を聞けることもツアーの醍醐味の一つです。
収穫体験でインフルエンサーの2人は、冨居さんの指導のもと、真っ赤に色づいた「秋映え」に手を添え、少しひねると、「簡単に採れた!」と驚いた様子。その場で、アップルカッターを使って、採れたてのりんごを切ると、果汁とともに蜜の甘い香りが広がります。テイスティングした感想を聞くと、「シャキシャキしていて、甘い」と笑顔を見せました。加工品として提供している100%りんごジュースも試飲し、帰り際には、土産を買う姿もありました。
伝統工芸『魚津漆器』の塗師が直接伝授。立山開山・寺院貸切のプライベート漆芸体験&瞑想タイム

初日のもう一つの目玉は、慈興院大徳寺(以下、大徳寺)での漆芸体験です。店舗で行う通常の体験とは違い、寺院を貸し切って、日本文化により深く触れてもらう趣向となっています。
今回の舞台となる大徳寺は706年に佐伯有若によって建立され、息子の有頼が立山を開山したと伝えられています。出迎えた現住職の佐伯徳順さんは、その子孫にあたります。立山信仰のいしずえを築いた由緒ある寺での特別な漆芸体験がはじまりました。

絵付けを教えるのは魚津で塗師として活動する工房ヤマセン辻佛檀の代表・辻悟さんです。大正時代より仏壇店を営む同社。寺との関わりはもともと深いですが、そこで絵付け体験を指導するのは初めてとのこと。辻さんは「筆にはイタチの天然毛を使っています。細く弾力のある筆が、使ううちにどんどんなじみ、やがて使えなくなります。それは人の一生のようにも感じます。日ごろのお店では、できないような深いお話もお寺では伝えられますね」と話します。
大徳寺には、立山開山伝説などを絵解きした「立山曼荼羅」絵図が保管されています。佐伯住職は、それを海外の人や子どもたちにも、より伝わりやすくするため、絵図に描かれた物語をもとにしたアニメーションを制作。今回のモニターツアーでは、繁体字(台湾語)の字幕付きで放映しました。
大徳寺は1878年(明治11年)の明治天皇の北陸巡行では御小休所としても利用されたほか、富山県建築文化賞に入選した「特賜殿」という納骨堂があります。アニメの視聴後には特賜殿へと移動して、心を落ち着ける、しばしの瞑想時間を提供しました。

ここで、先ほどの体験で、絵付けをした小皿で「和紙香(わしこう)」という紙のお香を焚きます。特別な空間で、上品な香りに包まれながら、穏やかな時間が流れました。インフルエンサーの2人も、香が静かに灰となるまでの幾分の間、目を閉じてリラックスなひと時を過ごしました。
道中には、魚津の水の循環を分かりやすく感じてもらうため、「日本一美しい円筒分水槽」と称される「東山円筒分水槽」も見学しました。
富山県東部最大の飲食街「柿の木割り」でハシゴ酒を楽しむ!「魚津・居酒屋ナイトホッピング」

魚津をより深く感じてもらう上で、夜の文化として飲食店街「柿の木割り」の存在は欠かせません。国内外からの旅行者などが、はじめての来訪でも地元店に気軽に入りやすくするため、料金を明確にしてガイド付きで居酒屋1軒とスナック1軒をめぐるプランとして企画しました。実際のリリース後は、夜の“ディープな魚津”の魅力として、2次会、3次会での楽しみ方を提案します。
今回は「居酒屋 どんべえ」で小鉢のおつまみセットとビールを味わい、2軒目の「スナック びっぐふぁーむ」では、ママとの語らいやカラオケを楽しんでもらいました。 インフルエンサーの2人も、楽しそうにカラオケを熱唱し、リラックスムードで初日の夜は更けていきました。
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