
地域社会の課題やニーズに目を向けて、さまざまな地域貢献の活動に取り組むネッツトヨタ富山・魚津店。時には異業種や競合店とも手を取り合い「共走」によって盛り上げようと取り組んでいます。店長の吉森健二さんと副店長の八木佑介さんに今年の取り組みや今後の活動の展望などについて聞きました。

―地域貢献に取り組む目的について教えてください
吉森店長「お客さまや地域の皆さまと信頼関係を深め、必要とされる店舗、そして企業となるためです。また、継続的に取り組むことでお客さまとの絆を深め、市内で最も信頼される店舗を目指しています」
「魚津の地で事業展開できるのは、ひとえに地域の皆さまの理解と支援があってこそです。地域をないがしろにしては受け入れてもらえません。街一番の自動車ディーラーとして、信念をもって取り組んでいます」

―継続の秘訣を教えてください
吉森店長「一言でいえば当社のマインドです。強制してベクトルを合わせているわけではありません。当社の社風の中に、地域貢献に取り組むマインドがあります。店舗スタッフはもとより、当社社員全体にこのマインドが浸透しています」
八木副店長「当店独自の取り組みを始めるずっと以前から、当社として清掃活動などを実施していました。そういった地域貢献の下地もあって、店舗独自の取り組みに対してもスタッフは積極的に協力しています」

―2025年に実施した地域貢献の取り組みを教えてください
八木副店長「1月に当店が主催で住吉サッカースポーツ少年団のフットサル大会に協賛し、冠スポンサーという位置づけで支援しました。また、春は魚津漁協主催の植樹活動や海岸清掃活動にほぼ毎年参加しているほか、蜃気楼シーズンということもあって、魚津市さんや埋没林博物館さん、NICETVさんと協力してショールームで『蜃気楼ライブ配信』を放映しています。『蜃気楼が見えるショールーム』は当店ならではです」
「夏は親子で楽しめるイベントを開催しています。去年の夏に2回目となりましたが、藍染め屋のaiyaさんに依頼して店内で藍のたたき染め体験会を開催しました。好評のため今年も開催します。その他にも『○○魚津』などの地元イベントに積極的に参加しています」
8月には当社とコラボした「夏休み魚津キッズおしごと体験」を開催
―地域貢献活動で課題はありますか
八木副店長「ルーティン化して定着した一方、新たな地域貢献の取り組みを模索しています。また、活動を振り返ると子ども向けの取り組みにあまりフォーカスできていませんでした。今後は子どもたちも楽しめるような活動にも挑戦したいですね」
―8月には魚津観光まちづくり会社と「夏休み魚津キッズおしごと体験」を開催します。概要を教えてください
吉森店長「参加する子どもたちは、実際に子どもサイズのつなぎを着て整備士の仕事を体験します。内容は、専用工具を使ってタイヤを外す体験と、さまざまなボルトの中からサイズに合ったものを選び、専用工具を使って適切に締める体験を用意します。また、整備工場に入り、数トンもある自動車が車両用リフトで上がる姿などを見学できるように準備を進めています」
「自動車業界では整備士不足が深刻化しています。今回のイベントをきっかけに自動車産業や整備士に興味を持っていただき、将来、当社への入社にもつながれば嬉しいです」
―イベントなどを通じて採用につながるケースはありますか
吉森店長「当社が実施している親子で楽しめる体験型イベント『ネッツ富山フェスタ』や、富山県教育委員会さんが実施する中学2年生を対象に学校外で職場体験活動などに取り組む『14歳の挑戦』を通じて当社に興味を持ち、実際に入社した社員がいます」
地域貢献では競合ディーラーとも連携
―同業他社と連携した活動も活発ですね
吉森店長「5月と10月の年2回、当店と北陸マツダ魚津店さん、北陸スバル魚津店さん、ホンダカーズ魚津吉島店さんの4店舗合同で吉島地区の清掃活動を実施しています。他社のディーラーさんと実施しているケースはかなり珍しいですが、高岡などへも同じような活動が広まりつつあります」
―どのような姿勢で他社と連携されていますか
吉森店長「同業種であっても、異業種であっても、競争するのではなく、共に走る『共走』という考え方で取り組んでいます。地域の全員と協力して地元を盛り上げていくことが地域貢献だと思いますので、今後、連携という考え方は非常に重要になってくると考えています」
―連携で苦労されたことはありますか
吉森店長「前述の通り、当社は地域貢献のマインドが定着していますが、一方で他社さんによってはその理解度が浸透していないケースもあります。その際、早出残業の対応や金銭的な話などを出され、多少困惑するときがありました。ただ、他社さんの上層部の方へも重要性を説明して説得し、なるべく連携につなげるように動いています」
八木副店長「北陸のあるディーラーさんの話で、会社の本部が行っている地域の清掃活動について、今までは当事者意識を持つことがあまりできていなかったと聞きました。それが、当店と連携して活動に関わるようになって、当事者意識を持つようになったと話していました。当社の地域貢献の考え方が徐々に共有されているように感じています」
―モビリティ領域という視点でもさまざまな連携の可能性を秘めていますね
吉森店長「魚津市さんと協力してAIオンデマンド交通『チョイソコうおづ』を展開しています。足腰が弱って移動が難しい方や免許返納された方の支えとなり、少しでも元気に暮らしていただけるきっかけになれたらと思います」
―防災領域でも電動車の活躍が注目されていますが
吉森店長「当店もPHV(プラグインハイブリッド車)があるため、万が一要請があれば電力供給の手段として提供します。また、BEV(バッテリーEV)の『bZ4X』も常に電気を蓄えているため非常時に活用できます。魚津市さんとは当社とトヨタモビリティ富山さん、トヨタカローラ富山さん、トヨタモビリティパーツさんで包括連携を締結し、防災領域においても協力する体制を構築しました」

―魚津店の活動に対してお客さまからはどのような声が寄せられていますか
吉森店長「来店時のお客さまアンケートの中で、地域貢献について嬉しいご意見をいただくことが増えています。『ご近所クリーン大作戦』については、店舗が所属する地域の町内会で紹介され、皆さまから感謝の言葉をいただきました。イベント参加の際にも労いの言葉をいただくことが多いですし、地域の行事に会社として積極的に取り組んでいる姿勢に対しても、お褒めの言葉をいただくことがあります」

―地域貢献活動を将来に向けてどのように展開する考えですか
八木副店長「お客さまや地域の皆さまが良いなと求めていただけるような取り組みであれば、今後も手の届く範囲で協力したいです」
吉森店長「地域貢献も含めてニーズは時代とともに変わっていきます。そのニーズに応えながら地域貢献の舵取り役も担えたらいいなと考えています」
地域貢献活動と顧客満足度向上で持続的な店舗運営
―最後に魚津の魅力と地方におけるモビリティ社会の変化について考え方や見方などを教えてください
八木副店長「自然と街のバランスが良いですね。海も山も近く、それにちなんだ美味しい食べ物もあります。また、暮らす上で必要な施設は街に揃っていますし、飲食店もほどほどにあって、ちょうどいい街だと思います」
吉森店長「地方都市におけるモビリティ社会の展望でいうと、やはり少子高齢化や免許返納によって自動車業界は厳しくなると思います。また、トヨタ自動車さんが自動車以外の分野でビジネスを展開する時代が来るかもしれません。ただ、こういった事業環境が訪れたとしても、地域貢献活動とCS(顧客満足)向上に継続的に取り組むことで、地域から選ばれる店舗になれると考えています」